海外通信<ブラジル編>ユニークなビュッフェ
海外通信では、海外で暮らす町田ひろ子アカデミーの卒業生が、現地で感じる日々のことをレポートします。
ブラジルの食事処は軽食から本格的なレストランまで、いろいろなタイプ・スタイルがあります。
特にサンパウロは移民や外国人も多く、料理は多種多様、個性やデザインを競うレストランがひしめいています。
その中で、近年もっとも増えたのが『Por kilo』(ポルキロ)』と呼ばれるビュッフェスタイルです。
『Por kilo』(ポルキロ)のユニークなところは、最後に重さを計って分量分だけお金を支払うところです。
オフィス街や住宅地、ショッピングセンターなど、あらゆるところにあり、仕事の昼休みや買い物の途中など気軽に食事を楽むことができます。
どこの『Por kilo』(ポルキロ)も料理の種類が豊富で、サラダだけでもこのようにズラッーと何種類も並んでいます。
野菜の種類は豊富ですが、日本のものに比べ皮が硬かったりで、しっかり調理しているものが多いです。
素材のままおいしい、と言うのはやはり日本ならでは、と改めて感じます。
ですが、ちゃんと手間をかけて食材を活かしてるところは豊かな食文化だと思います。
サラダ類だけでも直ぐにお皿がいっぱいになってしまいます。
ブラジルの人は慣れていて、今日は何を中心に食べようか、考えながらお皿に盛っています。
私は、嬉しくてこの時点でもう隙間がなくなってるのが常です(笑)
お肉や魚のコーナーにも付け合わせの野菜類が豊富に。
写真右の野菜はこちらの定番野菜で(Coube de Manteiga)、味は全く違いますがキャベツのように千切りにして炒めて
食べます。名前にバターと言う意味が含まれているので、葉物なのに葉っぱの歯ごたえが無いのが不思議な感じです。
ソースの絡まっているお肉やパスタ類は重量がかさみますが、どうしてもとってしまいます。
バーベキューのコーナーもあり、お肉をその場で焼いてくれます。
最後に重さを計ります。
527gでした。意外に少ない?! これでR$22.61(レアル)、日本円で約1,100円。
サンパウロは今、世界で最も物価が高いとも言われる中、これはとてもリーズナブルな値段です。
ブラジルの人は食材が偏ることなく野菜や肉、穀類をバランス良く摂ります。
その理由の一つには、以前にも扱った“ブラジル人の美のこだわり”があり、健康もそうですが、どちらかと言うと常に
体形を気にかけているという事が言えると思います。。
なので、欧米に比べ意外に肥満体形の人が少ないのです。
海に行くとそれを実感することになります。
ブラジルのビキニはその面積の小ささがあまりに有名ですね。
イパネマビーチで リオ・デ・ジャネイロ
それからブラジルの食べ物で外せないのは何と言っても豆類!!
日本人のご飯とみそ汁のように、豆を煮込んだもの『Feijão 』(フェジョン)とご飯を主食にしています。
大豆は健康食品で、老化を緩めたり女性ホルモンを活発にするとも言われており、ブラジル人が年齢より若く見えるのはそのせいかもしれません。
『Feijão 』(フェジョン)をさらにボリュームアップしたものが 『Feijoada』(フェジョアーダ)。
干し肉やベーコン・ソーセージなどと煮込む。
『Feijão 』(フェジョン)と『Feijoada』(フェジョアーダ)はどのようなレストランにも必ずあります。
勿論『Por kilo』(ポル キロ)にも。
もう一つユニークな・・・・。
ちょっと変わったレストランをご紹介します。
お店に着くなり、レストランのオーナー兼シェフがテーブルにやって来て、テーブルに直接何か書き始めました。
今日のメニューを書いていたのでした。
旬の食材を使ってその日のイメージで作ると言う事なのです。
左側:肉か魚料理が4種。 右側:付け合わせのパスタ料理が3種・・・さて組み合わせは何通り??
そして出てきたのがこれです、なんとも家庭的な盛り。
ほほ肉を煮込んだものとトマトソースのフェテチーネ。
オーナー自らオーダーをとり、料理をし・・・とにかくとても忙しそうでしたが、味はとてもおいしかったです。
とてもユニークなイタリアンレストラン!
ブラジルは、インテリアも料理も、個性豊かなおもしろいレストランがたくさんあります。
そう言えばギャルソンのサービス精神もブラジルならではかもしれません
今度は是非、ギャルソンを特集してみたいと思います。
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