14th 2月
八幡はるみ氏展示レポート
八幡はるみ氏 工芸・東洋館を祝う
2013年11月19日から2014年1月19日まで倉敷の大原美術館工芸・東洋館にて、八幡はるみ氏の展示が行われた。「工芸・東洋館を祝う」と題した展示はAM倉敷(アーティストミート倉敷)による企画展示として開催された。
AM倉敷はアーティストがそれぞれの視点により、倉敷との出会いを通じた作品制作、公開を行う事業である。八幡はるみ氏は大原美術館工芸・東洋館の棟方志功室、芹沢銈介室が開室してから50周年を迎えることを祝し、工芸・東洋館の内外装のデザインを手掛けた。棟方志功氏、芹沢銈介氏の作品をはじめ、この館に集う作家、作品への祝意を示すと同時に染色を手掛けるアーティスト八幡はるみ氏のコラボレーションとして、作品を53点が展示された。
作品は空間を仕切る暖簾や幟、壁面に配置された平面作品などの染色作品として表現され、大原美術館に華やかな彩りを添えた。取材を行った1月4日は美観地区内においてもお正月の和やかな雰囲気であり、この度の展示空間もより一層、お祝いのムードを高める趣があった。八幡はるみ氏は工芸の在り方を問うように、染色表現における手仕事から量産製造の多様性も作品を通じながら、感じさせている。また、棟方志功氏、芹沢銈介氏のこれまでの作品や思念と現在のアーティスト八幡はるみ氏の作品が共存することで時間を超えたつながりを演出した展示であったように感じた。
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